6月29日(土)午後1時30分から大会議室において、2024年度 第2回成人講座 防災講話「地震への備え-能登半島地震の教訓を交えて-」を開催し、28名の方が参加しました。
講師は、一宮市役所 総合政策部 危機管理課の伊藤謹司氏にお願いし、前半は過去の地震から記憶に新しい能登半島地震までの震源や規模などの説明、後半は、平成28年の熊本地震における教訓を交えたDVD鑑賞、最後は質問コーナーの時間を設けお応えいただきました。
はじめに、100~150年の周期で大規模地震が発生しているとお話がありました。
明治24年の濃尾地震、記憶に残る平成7年「阪神淡路大震災」、23年「東日本大震災」、28年「熊本地震」、令和になってからは、今年1月に起きた「能登半島地震」があります。
いずれもマグニチュード(地震そのものの大きさ)7.0以上、震度(揺れの強さ)7以上の大震災がありました。
また、今後30年以内に70~80%の確率で発生が予想される「南海トラフ地震」は、マグニチュード8クラスの大規模地震の発生が想定されています。
一宮市では「津波なし」、揺れの強さは10段階の内の9段階「震度6強」、市内中心部から西南部にかけての地域で液状化の危険度が「極めて高い」と予測されています。開明連区は「液状化の危険度が極めて高い」地区にあたり、液状化の被害を想定した対策が必要だと感じました。
地震に限らず、台風などの大規模自然災害においては、自助(自分の身は自分で守る)・共助(周りの人達と助け合う)・公助(公的支援)がありますが、いざとなったら自助、共助。町内会や連区の人たちのつながりが大切です。
また、国や自治体では、自然災害におけるデモやハザードマップなどを作成しているので活用しましょう!
次に見た、熊本地震におけるDVDの中では、
- SNSでの安否確認(LINE活用、普段から家族で話し合うなど)
- 避難生活の質(災害関連死を防ぐ:エコノミー症候群や誤嚥性肺炎など)
- 具体的な備蓄品の確保(水、非常食、災害用簡易トイレなどの備蓄品を持ち運べるよう保管袋の確保)
- 揺れに対する備え(耐震化、転倒防止対策など)
- ハザードマップでの危険個所の把握(想定外のことが起こりうるため、事前に調べることの重要性)
を学びました。過去の経験を学び、万が一に備えたいです。
最後に、一宮市では、平成27年に改正された水防法に基づき、想定最大規模の降雨に対応した「洪水ハザードマップ」を作成し、市内に全戸配布しております。また、防災関連情報として、市からの災害時緊急情報(警戒レベル、避難情報など)や大気環境情報の発信として、「一宮市あんしん・防災ネット」をご活用ください。
『災害はいつ起こるか分かりません』
今一度、家族で話し合い、確認し合い(避難場所の再確認)、防災意識を高め、いつでも避難できるよう常日頃から心掛けましょう!!
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次回、第3回成人講座は、7月27日(土)午後1時30分から2時間程度、開明公民館の夏の風物詩、「沖縄三線演奏会」を行います。
お申込みは、7月24日(水)までの間、開明公民館で受け付けております。
多数のご参加をお待ちしています。