成人講座の第3回として、8月18日(木)の午後、防災講話「チェックしながら、家庭で防災-防災ハンドブックの活用方法-」を開催しました。
講師は、一宮市役所危機管理課の伊藤謹司氏にお願いしました。
講話は手元の『防災ハンドブック』に沿って進められ、一宮市で想定される3つの災害(「地震」「風水害」「原子力」)について、それから「避難と準備」について、それぞれ丁寧に解説していただきました。参加者たちはメモをとりながら、熱心に聴き入っていました。
続いて、地図を広げ、開明連区内の指定緊急避難場所および緊急避難場所を確認しました。この避難場所については、参加者の気になるところだったため、講話終了後、講師との間で質疑応答が交わされました。
最後に、ビデオが2本流されました。1つは、かつて一宮市を襲った濃尾地震、伊勢湾台風、昭和36年梅雨前線豪雨(「三六災害」)に関するもの、もう1つは、平成28年の熊本地震に関するものです。災害の説明を聴いた後に映像を見たので、災害の怖さをよりいっそう実感することができました。
日常生活を送るなかで、いつ災害が起きてもおかしくないことは理解しているつもりでも、その一方で、まだ当面は大丈夫だろうと甘く考えがちです。この講話を聴いて、そうした楽観的な考え方は捨て、『防災ハンドブック』をきちんと読み返し、できるところから災害への備えを固めていこうと思いました。
1つ残念だったのは、今回の参加者が、役員・関係者を含めて25名にとどまったこと。人の生死にかかわる、すこぶる重要な内容だけに、もっと地域の大勢の人たちに聴いてもらい、認識を共有したかったと思います。講話の中でも強調されていましたが、災害時を乗り切るには、「自助」と「共助」が必要不可欠です。「共助」とは、すなわち地域の人たちの協力なのですから。