8月22日(火)午後1時30分より公民館大会議室において、令和5年度 第3回成人講座、健康講話「フレイル対策で健康長寿を」を開催しました。参加者は29名でした。
講師は、JA愛知厚生連 保険福祉事業部保健福祉課健康増進支援係の管理栄養士 井上佳奈さんにお願いし、フレイル予防のための診断や食事・運動についてなど、管理栄養士の立場から丁寧に分かりやすく説明していただきました。
まず、「フレイル」とは《要介護状態に至る前段階》として位置づけられ、《筋力や心身の活力が低下していく状態》のことです。
この状態になると、精神的・身体的・社会的などの多面的な問題を抱えやすく、病気ではないので気づかぬうちに進行するとのこと。
また、驚いたことに80歳以上の高齢者3人に1人はフレイルだそうです。
そこで皆さん、「フレイルチェック」を『該当する』・『該当しない』で判定してみましょう!
- 6か月間で2㎏以上の体重減少がありましたか?(ダイエットは含みません。)
- ここ2週間で、訳もなく疲れたような感じがしますか?
- 軽い運動・体操および定期的な運動・スポーツをしていますか?(農作業含む。)
- 利き手の握力測定で、男性28㎏未満・女性18㎏未満ですか?
(ペットボトルの蓋が開けられない場合は該当です。) - 普段の歩行速度が低下しましたか?
(1秒で1m未満の場合や、横断歩道を青信号で渡り切れない場合は『該当する』です。)
結果は、
- 『該当がない』⇒ 問題なし
- 『該当1~2つ』⇒ 前フレイル(プレ・フレイル)
- 『該当3つ「以上」』⇒ フレイル
です。みなさんはいかがでしたか?
次にフレイル予防の食事について大事なことは、
- 適切な体型維持と低栄養を防ぐため、食事を減らしすぎないこと。
【食事と嗜好品(菓子パン・ジュースなど)の区別をつけることが大事!】 - 1日3食、主食(ごはん、パン、麺など)・主菜(肉・魚・卵など)・副菜(野菜・海草など)を揃える。
- 適度な食事を維持するためにも運動をする。
最後に、フレイルを予防するには、
<心の健康(元気が出る)⇒ 積極的な活動(筋力アップ)⇒ 社会参加(外出する)⇒ バランスの良い食事>
のサイクルを循環させることです。
前にも申し上げましたとおり、フレイルは病気ではないので、日々フレイルチェックをして、健康維持し長生きしましょう!!
次回の第4回成人講座は、初の試み、施設見学「三岸節子の作品鑑賞」です。
申込期間は9月1日(金)から9月20日(水)で、先着順です。皆さん、ぜひお早めにお申し込みください‼